株式会社 西日本農業社

concept農業に対する想い

人々は田舎や農村に癒しや安らぎを求めて、出かけます。
しかし、田舎や農村の景色は実はそこに住む人々がいるからこそ存在しえる風景であることを覚えておいてほしいのです。
人が住まなくなった地域や、耕作者がいなくなった田園はただ荒れ果てるのみです。

日本は、北海道から沖縄まで様々な自然環境があり、その地域に適した農業が営まれています。
私たち西日本農業社は、大分県の平野部の少ない中山間地域を活動拠点とし、
高齢化する地域においてなんとか農地を荒さないようにとの思いで、日々田畑を耕作しています。

主な作目は水稲、麦、大豆ですが、実は日々の作業の中で大半の労働時間を割く作業というのは、草刈りと鳥獣対策なのです。
高齢化した農家の多くが農業を続けていけない理由のかなりの部分もそこにあると思います。
真夏の炎天下での草刈りや鳥獣害対策のネットや電柵の設置は大変な重労働です。
膨大な作業時間をかけた上に、収穫期を迎える頃に鹿などに作物を食べられると、
はっきりいって農業なんてやっていられないと、むなしくなる時があります。

また、このような状況とあわせて、自然災害、農作物価格の低迷、後継者不足の理由により農業従事者が減り続けています。
そして、反比例して耕作放棄地の増加が問題となっているのです。
私たちは、そういった地域の耕作放棄地(耕せなくなった田畑)を借り上げてそこで作付けを行っています。

正直言いますと、米・麦・大豆の反収は低いです。
しかし、米・麦・大豆は機械を稼働して作業が出来るため、面積がこなせて多くの農地を荒らさずに管理することが出来るのです。

私たちに農地を預けている地元の方々からは感謝の気持ちを頂いております。
私たちが仕事をすることで、喜んでくれる方がいるということは大変嬉しいものです。
尚かつ、米や麦を生産することでほんの少しでも自給率が上がると考えればやりがいもあります。

私たちはこの仕事に従事できることを喜び、そして誇りに思います。
私たちの農業とは、以上のように「農地保全業」であり「農地管理業」です。
そんな仕事がこの社会にあることを、多くの方に知っていただければ幸いです。

私たちには社是として『尊農王道』という言葉を掲げています。
読んで字の如く、「農を尊び、徳を持って人を導く」という意味ですが、それは西日本農業社の心です。
その言葉には、誇り高く「農」 に生き、世の為人の為に尽くしたいという気持ちを込めています。

日本の中山間地域は限界集落を抱えていると言われるとおり、崩壊の危機を迎えています。
しかし、我が国の中山間地域の文化、伝統、風景は、多くの日本人にとって心の拠り所になっているのではないだろうかと思います。
荒れ果てた農地農村を見て、心を痛めない日本人はいないはずです。

我々は「農」を通じて社会に奉仕する企業でありたいと日々精進しているつもりです。
そして、いつの日かその想いがこの国、そして地球を守る小さな一歩になると信じています。

これからも同じような志を持つ方と協力しながら、頑張っていきたいと思っています。
“私たちの農業”を通じて少しでもその思いを社会に届けたいと思っています。